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反射型フォトセンサ(フォトリフレクタ)の検出方式
選定ポイント・導入事例を徹底解説
公開日:2026/05/21
更新日:2026/05/21

目次
反射型フォトセンサ(フォトリフレクタ)とは?
反射型フォトセンサ(フォトリフレクタ)とは、発光素子から照射した光が対象物に当たって返ってくる反射光を受光素子で検出し、物体の有無・位置・色などを非接触で識別する光電センサの一種です。「反射型フォトインタラプタ」と呼ばれることもありますが、新光電子では反射型フォトセンサとして統一して取り扱っています。
ATM・OA機器・医療機器・各種検査装置など、幅広い業界の多種多様な機器に広く活用されており、製造ラインの自動化や製品管理の高度化を支える中核部品として位置づけられています。
反射型フォトセンサの特徴
反射型フォトセンサの最大の利点は、対象物に触れることなく検出できる非接触方式である点です。接触式センサと異なり、機械的な摩耗や消耗がないため、長寿命かつメンテナンスコストの低減が実現できます。
また、感度(しきい値)を調整できるため、検出対象物の材質・色・表面状態の違いや、設置環境の変化に対しても安定した検出性能を維持することが可能です。これにより、設備の稼働率向上や品質の安定化に直結する為、競争力強化に貢献します。

反射型フォトセンサの構成部品
反射型フォトセンサは、以下の構成要素で成り立っています。
| 構成部品 | 役割 |
|---|---|
| 発光LED(可視光/赤外線/紫外線) | 対象物へ向けて光を照射 |
| 受光素子(フォトダイオード等) | 対象物からの反射光を検出 |
| 電子回路(感度調整・信号処理など) | 受光信号を処理し出力 |
モデルによっては、外乱光対策・完全防塵や防滴設計など、組み込む機器の条件に合わせた仕様も展開されています。

反射型フォトセンサの種類と特徴
反射型フォトセンサには複数の検出方式があり、用途・対象物・設置環境によって最適な種類が異なります。以下に主要な分類と、新光電子の対応製品をまとめました。
| 種類 | 特徴 | 新光電子の該当製品 |
|---|---|---|
| 拡散反射型 | 広範囲の検出が可能。 |
KR3320 |
| 回帰反射型 | 反射板(プリズム)を使用するため高精度検出が可能 |
KPシリーズ (KP1430など) |
| 限定反射型 |
三角測量方式を採用し、対象物の色・材質の影響を受けにくい 安定した検出が可能 |
KMBA340210など (モーションセンサ) |
| カラーセンサ | 色判別が可能。細かいライン検知にも対応 | KR5015 |
最適な製品選定のポイント
反射型フォトセンサを選定する際は、以下の4つの観点を必ず確認してください。選定ミスを防ぎ、導入後のトラブルを最小化するために重要なチェック項目です。
- 設置条件:スペース制約、配線経路、周辺環境(温度・湿度・油煙など)
- 対象物の特性:色・材質・表面状態(光沢・透明・拡散など)
- 検出距離:超近接〜遠距離のどのレンジが必要か
- 応答速度:高速ラインや高頻度動作への対応要否
反射型フォトセンサが適している用途
次のような条件に該当する場合、反射型フォトセンサは非常に有効な選択肢です。
- 設備内のスペースが限られており、コンパクトなセンサが必要
- 対象物までの距離が短く、近接検出が必要
- 透過型センサのような対向配置が困難
具体的な活用例
- 回転円板の回転検知
- 対象物のマーク位置確認・アライメント
- 機器内でのワーク通過検出
※透過型センサと比較すると検出精度は大まかになりますが、回転の有無や物体の通過確認などには十分な性能を発揮します。
反射型フォトセンサが不向きな用途
以下の条件では、反射型フォトセンサの性能が制限される場合があります。不向きな用途でも感度調整などの条件出しなどによって使用可能な場合がありますが、設置難易度が上昇するため事前に対象物や環境を確認した上で、センサ方式を選定することを推奨します。
- 外乱光(太陽光等)が強い環境での使用
- 対象物のすぐ後ろに壁がある状況での使用
- 透明体・鏡面体(フィルム・ガラス・金属鏡面など)の検出 ※1
※1 透明体の検知には、透明体検知対応モデル KR5500 が適しています。
用途・導入事例
反射型フォトセンサは、産業機器・民生機器・医療機器など幅広い分野で採用されています。以下に代表的な検知対象と、推奨される検知方式・対応製品をまとめました。
検知対象別 推奨製品一覧
| 検知対象 | 推奨される検知の仕組み・機構 | 代表製品 |
|---|---|---|
| マーク/印刷面の識別・位置決め | 可視光・カラー識別・高分解能 | KR5015(白色+RGBアナログ電圧)、KR1226/1227/1228/1229(ポイント/バーライト、高分解能) |
| 透明体(フィルム/PET/ガラスなど) | 透明体検知対応 | KR5500(透明体検知、強ロックコネクタ) |
| 機器内の物体通過 | 外乱光対応(光変調方式)/防塵構造 | KR3320/3330/3331/3380/3610/3620/3630(プルアップ抵抗付、防塵) |
| 長距離の人物・物体検知(非接触UI、在席・着座検出など) | 限定反射型(三角測距) | KMシリーズ(5〜200cm)※限定反射型センサカテゴリ |
検出レンジ別 製品ガイド
| レンジ | 代表製品 | 特徴 |
|---|---|---|
| 超近接(1mm) | KR5460(0.5mm)、KR1218/1219(1mm)、KR3920/3930(1mm)、KR5470(3mm) | 超小型・薄型設計で、スペースが極めて限られた機器内への搭載に対応 |
| 近距離(10mm) | KR1226/1227(2.7mm)、KR3140(4mm)、KR1228(4.9mm)、KR5015(6mm)、KR1207(1〜15mm) |
ある程度の検知幅を持たせることで、対象物との距離が変動しても安定検出が可能。 高分解能タイプもラインナップ |
|
中距離 (〜50mm) |
KR3630(9〜25mm)、KR3331(4〜17mm)、KR3320(4〜32mm)など | 検出可能距離の幅が広く、筐体内スペースや機械公差への対応が容易 |
|
遠距離 (〜200cm) |
KMA1159(〜10cm)、KMBA310210(〜100cm)、KMBA3102(〜200cm)など | 対象物の反射率に影響されにくい三角測距式センサで、幅広い検出距離(5cm〜200cm)に対応 |
新光電子の反射型フォトセンサが選ばれる理由
業界最多クラスのラインナップ
新光電子の反射型フォトセンサは、超近接(1mm)から中距離(〜50mm)、長距離(~200cm)まで、数mm~10cm単位で製品が揃う業界最多クラスのラインナップを誇ります。装置仕様や実装スペースに合わせた最適製品を、カタログから即座に選定できます。
- 超近接〜長距離まで幅広いレンジに対応
- 防塵対応、外乱光対策品も展開
- 機器組み込み向けの超小型パッケージを多数ラインナップ
柔軟なカスタマイズ対応
標準品では対応できない特殊な実装条件や仕様要件に対しても、新光電子では以下のようなカスタマイズに対応しています。設計段階からご相談いただくことで、製品化までをスムーズにサポートします。
- 検出距離の選別・感度の調整
- 特殊波長への変更
- ケーブル仕様・コネクタ仕様の変更
- 筐体設計への最適化・形状変更
製品選定でお悩みの場合は、お気軽にお問い合わせください。 新光電子の技術スタッフが、用途・設置条件・検出対象に合わせた最適な製品をご提案します。




