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モーションセンサ(KMシリーズ)の仕組み・種類
選び方をわかりやすく解説
公開日:2026/08/19
更新日:2026/08/19
自動ドア、自動水栓、ATM、駅の自動改札での人体検知――これらに共通するのが「モーションセンサ」の存在です。人や物体の動き・存在を非接触で検知し、機器の自動化・省電力化を実現するモーションセンサは、今日の産業・生活インフラに欠かせない部品となっています。本記事では、新光電子が手がけるKMシリーズの特長や選定時のポイントを解説していきます。
目次
モーションセンサ(KMシリーズ)の特徴
ON/OFF出力による後回路の簡素化
KMシリーズはオープンコレクタ(NPN/PNP)のデジタル出力を採用しています。測距センサのようにアナログ出力の処理や閾値判定回路を設ける必要がなく、マイコンのI/O端子に直接接続できます。これにより回路設計の工数削減・部品点数の削減・コストダウンが期待できます。
三角測距方式による対象物の色・反射率への影響を受けにくい検知
一般的な反射型センサは、検知対象の色や素材によって反射光量が変わるため、誤検知や検知距離のばらつきが生じることがあります。KMシリーズの三角測距方式は、反射光の「量」ではなく「位置(角度)」で距離を判定するため、黒い服でも白い服でも安定した検知が可能です。なお、反射率が極めて低い素材(黒ゴムでつや消し加工したもの)や正反射物体(鏡・ガラスなど)については検出できない場合がありますので、事前の確認を推奨します。
構成部品
KMシリーズの主要な構成要素は以下のとおりです。
| 部品 | 役割 |
|---|---|
| 発光側(LED) | 赤外光を対象エリアに照射 |
| 受光側(フォトIC) | 反射光を受光し、電気信号に変換 |
| 信号処理回路(内蔵) | 距離判定・ON/OFF信号出力 |
| 発振回路(内蔵タイプ) | 外部トリガ不要でスタンドアロン動作を実現 |
| コネクタ |
薄型ショートタイプは、日本圧着端子製造BM04B対応 他製品はヒロセ電機製DF13シリーズ対応(機種による) |
モーションセンサ(KMシリーズ)の主な用途・採用事例
新光電子のモーションセンサ(KMシリーズ)は、三角測距方式を採用した限定反射型センサとして、幅広い市場・用途に採用されています。
- 水回りでは、トイレや洗面所の自動照明や自動水栓に活用されており、非接触での操作を実現することで衛生面の向上と省エネ化に貢献しています。
- 店舗・金融市場では、切符や食券の自動券売機や、ATMへの採用実績があります。人の接近・通過を高精度に検知できるため、スムーズな自動化と安定した動作を提供しています。
- アミューズメント市場では、パチンコ・パチスロ台などの着座センサとして採用されており、プレイヤーの着座を非接触で検知することで、台の稼働管理や省電力制御に役立てられています。
- 医療機器市場では、非接触スイッチや空中ディスプレイへの応用が進んでいます。直接触れずに操作できる環境を実現し、衛生管理が求められる医療現場での感染リスク低減に貢献しています。
検出距離5cm〜200cmの豊富なラインナップと、対象物の色・反射率に影響されにくい安定した検知性能が、こうした多様な市場での採用を支えています。
モーションセンサ(KMシリーズ)の
選び方・導入時のポイント
検出距離で選ぶ
KMシリーズは用途や検知距離に応じて4つのタイプが用意されています。
| タイプ | 検出距離の目安 | 形状 | 電源電圧 |
|---|---|---|---|
薄型ショートタイプ
|
~10cm程度 | V型 | 5.0VDCのみ |
ショートタイプ
|
5cm~80cm程度 | H型 | 5VDC / フリー電源 |
ミドルタイプ
|
10cm~200cm程度 | H型 | 5VDC / フリー電源 |
ロングタイプ
|
50cm~200cm程度 | H型・V型 | 5VDC / フリー電源 |
※検出距離は反射物の反射率・サイズ・設置環境により変動します。
詳細は製品仕様書をご確認ください。
形状によって選ぶ(V型、H型)
新光電子のKMシリーズには、用途に応じて「V型(縦型)」と「H型(横型)」の2種類の形状が用意されています。設置場所や検知方向によって最適な形状を選択します。
電源電圧・出力方式で選ぶ
KMシリーズは大きく2つの電源仕様に対応しています。
- 5V.DCタイプ(4.5V.DC~5.5V.DC):一般的なロジック回路・マイコンとの親和性が高い標準仕様
- フリー電源タイプ(5.5V.DC~27V.DC):さまざまな電源電圧環境に対応でき、設計の自由度が向上
出力方式はNPNオープンコレクタ・PNPオープンコレクタから選択でき、H型・V型の取付方向バリエーションもあります。
設置環境・外乱光への対応で選ぶ
KMシリーズの最大許容外乱光は、センサ面照度:最大30,000lx、反射面照度:最大24,000lxです。屋内設備であれば多くの環境に対応できますが、センサ光軸に対し30°以内に直射光が入る環境では誤動作の可能性があるため、設置方向の事前確認が必要です。また、複数個を並行配置する場合はセンサ間隔を10cm以上確保してください(機種により異なります)。
注)直接使用禁止領域からセンサに太陽光、ストロボ光、インバータ照明など(ガラスや鏡などに反射した正反射光を含む)が直接入射する場合、それらの光によりセンサが誤作動する場合があります。
推奨の取付方向について
検出物体の進入方向に対してセンサの取付方向は、下図のようにしてください。
使用周囲温度及び湿度範囲につきましては、センサを連続的に操作することができる温度、湿度であり耐久性能、耐環境性能を保証するものではありません。
一般的に高温度、高湿度の環境下では電子部品等の劣化が加速されますのでご採用の際は事前に使用される環境を想定した信頼性の確認をお願いします。
弊社モーションセンサ(KMシリーズ)を対向するような位置関係でご使用される場合、相手側のセンサから光を受けて相互干渉し、誤動作する場合があります。センサの設置条件をご確認の上、ご使用ください。
型式の見方
KMシリーズの型式体系は以下のように構成されています。
例:KMBA1409 → 標準型ショートタイプ、発振回路内蔵、NPN・H型、検出距離9cm
外部トリガタイプ・発振回路内蔵タイプの違い
| 比較項目 | 発振回路内蔵タイプ | 外部トリガタイプ |
|---|---|---|
| 使い方 | DC電源をつなぐだけ | 外部からトリガ信号を入力 |
| 適する用途 | 単体使用・簡易設計 | 複数センサ並列使用・省エネ化 |
| 備考 | 回路安定時間:Max.12ms | センサ隣接設置時の干渉対策に有効 |
新光電子のカスタム対応力
新光電子は「開発→製造→品質保証」のサイクルを自社内で一貫して担うことで、お客様のご要望に沿ったカスタム品の提案が可能です。具体的には以下の技術を社内で保有しています。
- 光学設計:最適な配光特性のシミュレーション
- ベアチップアッセンブリ:UVから赤外まで対応したカスタム光源の製造
- 金型・レンズ設計・成形:非球面レンズや特注ハウジングの設計製造
- 樹脂封止技術:高精度・高信頼の封止
- センサ・LED基板実装技術:高信頼性な実装製品の提供
標準ラインナップでは対応が難しいご要件(特殊な検出距離・形状・環境対応など)についても、お気軽にご相談ください。
まとめ・お問い合わせ案内
本記事では新光電子KMシリーズの特長を紹介しました。
ポイントを整理します。
- 三角測距方式(限定反射型)は対象物の色に影響されにくく、デジタル出力で後段回路の設計が簡単
- KMシリーズは検出距離5cm~200cmをカバーする100種類以上のラインナップ
- 5V.DCやフリー電源(5.5V.DC~27V.DC))に対応し、幅広い設計に対応可能
- カスタム対応や他製品との組み合わせ提案も対応可能
製品の詳細仕様や選定のご相談は、ぜひ新光電子の営業担当までお問い合わせください。







